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2012.09.25.放送 『オリンピックと世界遺産 Vol.04』

南米 南米   タグ:スウェーデン王国 ブラジル連邦共和国 ロシア連邦 日本 
(2012-09-25 放送)

9月18日(火)      
『オリンピックと世界遺産 Vol.04 ~次回オリンピック開催地とメダルから見る世界遺産~』

『西カフカス山脈』(Western Caucasus)
ロシア連邦/自然遺産/登録基準(ⅸ),(ⅹ)/1996年登録

『オウロ・プレトの歴史地区』(Historic Town of Ouro Preto)
ブラジル連邦共和国/文化遺産/登録基準(ⅰ),(ⅲ)/1980年登録

『石見銀山とその文化的景観』(Iwami Ginzan Silver Mine and its Cultural Landscape)
日本国/文化遺産/登録基準(ⅱ),(ⅲ),(ⅴ)/2007年登録

『ファールンの大銅山地域』(Mining Area of the Great Copper Mountain in Falun)
スウェーデン王国/文化遺産/登録基準(ⅱ),(ⅲ),(ⅴ)/2001年登録

今月は「オリンピックと世界遺産」をテーマに世界遺産をお話しています。
ラストの回となる本日は、「次回オリンピック開催地とメダルから見る世界遺産」をご紹介します。

世界的なスポーツの祭典、オリンピック。
2016年夏季のリオ・デ・ジャネイロは、
2012年に『リオ・デ・ジャネイロ:山と海に囲まれたカリオカの景観』という物件名で、
世界文化遺産に登録されています。

“カリオカ”はリオ・デ・ジャネイロ市民の人々を意味していて、
かの有名なキリスト像が建つ山頂からコパカバーナの海岸線までの都市景観が、
まさに陽気でアウトドアを好むリオ・デ・ジャネイロ市民の生き方や人生観を表現しているのだと、
世界遺産としての価値を認められました。

そのような次回オリンピック開催地から北北西に約500km離れたところに、
オリンピックで授与される金メダルの金に関係した世界遺産『オウロ・プレトの歴史地区』があります。

ポルトガル語で「黒い金」意味する「オウロ・プレト」は、その名の通り、
1690年に金の鉱脈が発見され、ブラジル各地だけでなく、
一攫千金を夢見たポルトガルや他のヨーロッパ地域から多くの人々が集まってきました。
オウロ・プレトの最盛期は18世紀中頃で、金の産出量の60%がこの地域から採掘されていたそうです。
現在は既に廃坑となっていて、人口7万人程度の静かな町です。
また、町の丘の上にある「ピラール教会」は、
バロック様式の建物で、内部装飾に約300kgの金が使用されています。
当時の繁栄を今に残すこの教会は、平泉の中尊寺金色堂の神々しさと重なります。

金メダルの次点は銀メダルですが、銀の産出に関連した世界遺産というと、
島根県の『石見銀山とその文化的景観』があります。
17世紀初頭には全世界産出量のうち30%近くが石見銀山からのものだったと言われています。
また、石見銀山は日本初、アジア初の産業遺産として登録されました。

金・銀と続きましたので、銅に繋がる世界遺産もご紹介しましょう。
スウェーデン中部にある『ファールンの大銅山地域』です。
石見銀山が繁栄していたほぼ同時期である17世紀に、
ファールンは世界産出量のうち66%近くの銅を生産していました。
採掘そのものは8~9世紀頃には既に始まっていて、
1,000年近くの歴史があり、現在は閉山しています。

駆け足で、「オリンピックと世界遺産」をご紹介してきましたが、
調べてみると意外な所に共通点があります。
それは“人類の宝”だということ。
世界遺産と同様に、オリンピックもまた人類の宝であり、かけがいのない財産です。
素晴らしい宝を世界の人々と共有できている今に感謝して、
これからの未来へと繋がっていくことを願っています。

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