ギリシャツアー特集(2)

西洋文明の源流に触れる旅

　ライトアップされた幻想的なパルテノン神殿

今回のギリシャ旅行は大変楽しく有意義でした。まず、ガイドが素晴らしかった。
石本先生はギリシャに精通されていて遺跡や神話は勿論、
ギリシャのさまざまなことについて詳しく説明してくださいました。
気さくなお人柄で我々アカデミーメンバーや学生さんの面倒をよく見てくださいました。
２回のセミナーでは“ 神殿建築” と“ 文化遺産の起源的帰属国への返還” について勉強しました。
ギリシャ在住４０年以上で石本先生旧知のノリコさんにもギリシャについて色々教えていただきました。
アカンサスの実物を見ながら「コリント式柱頭のモデル」だと説明していただいたり、
アテネ最後の夜にアクロポリスの丘のライトアップを見学できるよう配慮していただきました。
アクロポリスの丘は工事中と聞いていたので、あまり見られないのではないかと心配していたのですが、

パルテノン神殿の美しい姿やエレクティオン等を見ることができました。
旅行前の２月28日にアカデミー関西交流会で行った斑鳩（いかるが）の里で見た
“ エンタシス” や“ アルカイックスマイル” の本家本元に出会えて感慨無量でした。
メテオラでのメガロ・メテオロン修道院ではフレスコ画の修復作業を近くで見て、
エピダウロスの円形劇場では円の中心に立って手をたたいて（歌っている人もいました）音響効果を確認し、
古代ギリシャ人の偉大さを再認識しました。

山口 和則　（WHA正会員）