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2012年 第36回世界遺産委員会 速報

26件の新規物件が決定!

2012年6月24日からロシアのサンクト・ペテルブルクで開催されていた、
第36回世界遺産委員会が7月6日に閉会しました。

この世界遺産委員会で、文化遺産20件、自然遺産5件、複合遺産1件の合計26件が
新規登録物件として世界遺産リストに記載されることが決定しました。
世界遺産登録数は、962物件となります。

今回新たに、パレスチナ(PLO)、チャド共和国、コンゴ共和国、パラオ共和国から
世界遺産が誕生しました。
昨年(2011年)にユネスコに加盟したパレスチナ(PLO)から
さっそく世界遺産が誕生したことが大きなニュースでした。

また、世界遺産委員会開催中にも遺産の破壊があった
マリ共和国の『伝説の都市トンブクトゥ』は
危機遺産リストに記載されると同時に、
遺産の破壊を非難する声明が出されました。

次回の第37回世界遺産委員会は
2013年6月17日から27日まで、カンボジアのプノン・ペンで開催されます。
ここで日本の『富士山』と『武家の古都・鎌倉』が審議される予定です。

以下に、今回の委員会で新規登録された物件の一覧と、
範囲拡張や変更などがあった遺産について記載します。

■□■ 新規登録物件 ■□■
■ 文化遺産(20件)
01. 真珠の生産を中心とする島嶼経済の証拠【バーレーン王国】(iii)
  Pearling, Testimony of an Island Economy
02. ワロン地方の主要な鉱山遺跡【ベルギー王国】(ii)(iv)
  Major Mining Sites of Wallonia
03. リオ・デ・ジャネイロ:山と海に囲まれたカリオカの景観【ブラジル連邦共和国】(vi)
  Rio de Janeiro: Carioca Landscapes between the Mountain and the Sea
04. グラン・プレの景観【カナダ】(v)(vi)
  Landscape of Grand Pré
05. 元の上都遺跡【中華人民共和国】(ii)(iii)(iv)(vi)
  Site of Xanadu
06. グラン・バッサムの歴史都市【コートジボワール共和国】(iii)(iv)
  Historic town of Grand-Bassam
07. ノール=パ・ドゥ・カレの鉱山地帯【フランス共和国】(ii)(iv)(vi)
  Nord-Pas de Calais Mining Basin
08. バイロイトの辺境伯オペラハウス【ドイツ連邦共和国】(i)(iv)
  Margravial Opera House Bayreuth
09. バリの文化的景観:バリ・ヒンドゥー哲学トリ・ヒタ・カラナ
  を表す水利システム「スバック」【インドネシア共和国】(ii)(iii)(v)(vi)
  Cultural Landscape of Bali Province: the Subak System
  as a Manifestation of the Tri Hita Karana Philosophy
10. イスファハーンのマスジェデ・ジャーメ【イラン・イスラム共和国】(ii)
  Masjed-e Jāmé of Isfahan
11. ゴンバデ・カーブース【イラン・イスラム共和国】(i)(ii)(iii)(iv)
  Gonbad-e Qābus
12. カルメル山の人類の進化を示す遺跡群:
  ナハル・メアロット/ワディ・エル・ムガラ洞窟【イスラエル国】(iii)(v)
  Sites of Human Evolution at Mount Carmel:
  The Nahal Me’arot / Wadi el-Mughara Caves
13. レンゴン渓谷の考古遺跡【マレーシア】(iii)(iv)
  Archaeological Heritage of the Lenggong Valley
14.ラバト:近代の首都と歴史都市の側面を併せもつ都市【モロッコ王国】(ii)(iv)
  Rabat, modern capital and historic city: a shared heritage
15.イエス生誕の地:ベツレヘムの聖誕教会と巡礼路【パレスチナ(PLO)】(iv)(vi)
  Birthplace of Jesus:
  Church of the Nativity and the Pilgrimage Route, Bethlehem
16. 国境防衛都市エルバスとその要塞群【ポルトガル共和国】(iv)
  Garrison Border Town of Elvas and its Fortifications
17. バッサーリ地方:バッサーリ族とフラ族、ベディク族の文化的景観【セネガル共和国】(iii)(v)(vi)
  Bassari Country: Bassari, Fula and Bedik Cultural Landscapes
18. アルマデンとイドリア-水銀鉱山の遺産【スロベニア共和国/スペイン】(ii)(iv)
  Heritage of Mercury. Almadén and Idrija
19. ヘルシングランドの装飾された農夫の家【スウェーデン王国】(v)
  Decorated Farmhouses of Hälsingland
20. チャタルヒュユクの新石器時代の遺跡【トルコ共和国】(ii)(iv)
  Neolithic Site of Çatalhöyük

■ 自然遺産(5件)
01. ウニアンガ湖群【チャド共和国】(vii)
  Lakes of Ounianga
02. サンガ川流域-三カ国を流れる大河【カメルーン共和国/中央アフリカ共和国/コンゴ共和国】(ix)(x)
  Sangha Trinational
03. 澄江の化石出土地域【中華人民共和国】(viii)
  Chengjiang Fossil Site
04. 西ガーツ山脈【インド】 (ix)(x)
  Western Ghats
05. レナ石柱自然公園【ロシア連邦】(viii)
  Lena Pillars Nature Park

■ 複合遺産(1件)
01. ロック・アイランドの南部ラグーン【パラオ共和国】(iii)(v)(vii)(ix)(x)
  Rock Islands Southern Lagoon

■□■ 危機遺産 ■□■
■ 危機遺産リストを脱した遺産(2件)
01. コルディリェーラ山脈の棚田【フィリピン共和国】(iii)(iv)(v)
  Rice Terraces or the Philippine Cordilleras
02. ラホール城とシャーラマール庭園【パキスタン・イスラム共和国】(i)(ii)(iii)
  Fort and Shalamar Gardens in Lahore

■ 危機遺産リスト入りした遺産(5件)
01. リヴァプール海商都市【英国】(ii)(iii)(iv)
  Liverpool – Maritime Mercantile City
02. 伝説の都市トンブクトゥ【マリ共和国】(ii)(iv)(v)
  Timbuktu
03. アスキア墳墓【マリ共和国】(ii)(iii)(iv)
  Tomb of Askia
04. パナマのカリブ海側の要塞群【パナマ共和国】(i)(iv)
  Fortifications on the Caribbean Side of Panama: Portobelo-San Lorenzo
05. イエス生誕の地:ベツレヘムの聖誕教会と巡礼路【パレスチナ(PLO)】(iv)(vi)
  Birthplace of Jesus:
  Church of the Nativity and the Pilgrimage Route, Bethlehem

(カッコ内のローマ数字は登録基準)

※ UNESCOの世界遺産センターに掲載されているニュースをもとに
執筆・編集しています。
  http://whc.unesco.org/en/news/903(英語)   http://whc.unesco.org/fr/actualites/903/(仏語)

※ 新規登録物件の遺産名は今後変更の場合があります。
  また、日本語訳も世界遺産アカデミーが独自に付けたものであり、
  正式な訳ではありません。