event
NPO法人 世界遺産アカデミーTOP  >  イベント情報  >  2014年7月12日(土)開催、前ユネスコ事務局長顧問・服部英二氏による特別講演会『命を生み出す水』のご案内

2014年7月12日(土)開催、前ユネスコ事務局長顧問・服部英二氏による特別講演会『命を生み出す水』のご案内

講演会・シンポジウム 講演会・シンポジウム
(2022-09-20更新)

世界遺産アカデミーでは、2014年7月12日(土)に、東京・竹橋マイナビルームにて、
前ユネスコ事務局長顧問で、現地球システム倫理学会会長・服部 英二 氏による
特別講演会『命を生み出す水』を開催いたします。 ※7月11日(金)現在、開催決定

前ユネスコ事務局長顧問・服部 英二 氏
特別講演会『命を生み出す水』

【講演内容】
古代インドの5方位すなわち4方位と須弥山の高みの思想が、東はジャワまで流れてボロブドゥールの形に体現され、
西に向かってはチャハルバーグ(4分割庭園)となって、ムガール帝国の庭からフランス庭園にまで及んだように、
もう一つの大きなテーゼ「水こそは命」の認識は、蛇となり、龍となり、更に竜虎の対概念にも入り込み、
陸と海のシルクロードを旅したと思われる。エジプトでもナイルは蛇であり、その蛇はネフェルタリの墳墓を守っている。
注目すべきは、インドに生まれたマカラという形態で、「命を生み出す水」として、あまねく東南アジアの、
多くの寺院の主要モチーフとなった。セイロンからジャワ・長安・奈良に至る「南海の大乗仏教の道」は、
この思想を運んだメイン・ルートであった。しかしそれは、更に赤道反流に乗り中南米に至ったことを、
マヤ文明の主要モチーフが証明している。すなわち、龍は太平洋を渡ったのである。もしこの説が支持されるなら、
2万年前凍ったベーリング海峡を越えてマンモスを追ったプロト・モンゴロイドが中南米の原住民となり、
マヤの文化を造ったとする説は完全に覆される。今回は「海こそが道」という海洋史観を披露したい。

【日 時】2014年7月12日(土)15:00~17:00
【受 付】14:30より

【会 場】
竹橋パレスサイドビル2階(東側)マイナビルームS
〒100-0003 東京都千代田区一ツ橋1-1-1
【交 通】
東京メトロ東西線 「竹橋」駅 1b出口 直結
都営地下鉄 三田線・新宿線、東京メトロ半蔵門線 「神保町」駅より徒歩約7分

【定 員】120名(先着順)
【参加費】世界遺産アカデミー正会員:無
料/一般:¥1,000 ※当日会場にてお支払いください。

【備 考】
講演会終了後の17:00頃より、服部英二氏を囲んでの立食式懇親会を予定しています。
参加費はおひとり2,000円です。
参加ご希望の方は、講演会のお申し込みの際に、合わせてお申し込みください。

※本講演会のppt資料と配布資料の販売を1セット、
データでのメール送信300円、あるいは、紙媒体での郵送500円にて、承っております。
ご希望の方は、下記、世界遺産アカデミー・金井までお問い合わせください。

【お申し込み方法】
こちらより、お申し込みください。
※WHA会員の皆様には優先枠を設けております。
【お問い合わせ】NPO法人 世界遺産アカデミー:金井/E-mail:secretary@wha.or.jp

【講師紹介】
服部 英二(はっとり・えいじ)氏

   

1934年生まれ、京都大学大学院にて文学修士。同博士課程修了。
仏政府給費留学生としてパリ大学(ソルボンヌ)博士課程に留学。
1973年~94年ユネスコ本部勤務・首席広報官、文化担当特別事業部長等を歴任。
その間に「科学と文化の対話」シンポジウムシリーズ、「シルク・ロード・対話の道総合調査」等を実施。
94年退官後、ユネスコ事務局長顧問、麗澤大学教授となる。
現在、地球システム・倫理学会会長、麗澤大学比較文明文化研究センター客員教授、道徳科学研究センター顧問。
1996年フランス政府より学術功労章オフィシエ位。2010年全国日本学士会からアカデミア賞。
主な著書に、『文明の交差路で考える』(講談社)、
Letters from the Silk Roads(University Press of America)、
『文明間の対話』、『文明は虹の大河』(麗澤大学出版会)等多数。

【主  催】NPO法人 世界遺産アカデミー