2011年度 世界遺産アカデミー特別講座 隔週連載第1回『ルネサンスとは何か』……前ユネスコ事務局長顧問・服部英二氏
 イベントレポート
(2014-12-18更新)
前ユネスコ事務局長顧問・服部英二氏による第2回特別講演会『ルネサンスとは何か』が、
2011年5月28日(土)に開催され、大好評のうちに終了いたしました。
このたび服部氏のご厚意によって、その特別講演会の全容を世界遺産アカデミー特別講座として
全3回に分けて公開させていただくことになりました。
世界遺産アカデミー特別講座 隔週連載第1回 『ルネサンスとは何か?』
前ユネスコ事務局長顧問 服部 英二
世界遺産アカデミーでの講演は2回目になります。
私は、1973年にパリ、ユネスコ本部での勤務を始めましたので、世界遺産条約の歴史は非常に身近に感じて
いました。1972年、世界遺産条約は、ユネスコ総会で満場一致で採択されます。ところが、日本は中々
批准しない。1992年、やっと批准するのですが、それまで20年かかっています。私も、何度も日本政府に
批准の働きかけをしたのですが、その時、毎日新聞が特集記事で取り上げるなどサポートをしてくれました。
そんな関係で、パレスサイドビルにはよくお邪魔していましたので、世界遺産アカデミーには多少の縁を感じています。
今回のテーマは、「ルネサンスとは何か」です。
はじめに問題設定として2点、
・ルネサンスとは人間解放の輝かしい歴史であったのか。
・ルネサンスは人類史をどのように変えたのか。
を上げておきたいと思います。