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■ 研究員ブログ27 ■ アンネ・フランクと世界遺産

今日はアンネ・フランクが
アムステルダムの隠れ家から連行された日のようです。

家族の中で唯一生還した父オットーが
戦後に隠れ家を訪れた時の写真を見たことがあります。
がらんとした廃墟のような部屋に佇む
静かな白黒写真の横顔からは感情があまり読めないのだけれど、
その胸中は僕の想像なんて到底おいつかないものであろうと、
そう思っただけで息苦しくなってしまいました。

その隠れ家は、オランダの世界遺産
『アムステルダム中心部-17世紀の環状運河地区』
に含まれており、
またアンネ達が連行されたビルケナウ収容所も
『アウシュヴィッツ・ビルケナウ-ナチス・ドイツの強制絶滅収容所』
としてポーランドの世界遺産になっています。

世界遺産って「名所的なお墨付き」くらいにしか
思われていないコトが多いですが、
世界遺産ってこういうもののためにあるんだなと思います。