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世界遺産アカデミー・ラジオ関西共催、「心にきく世界遺産~世界遺産漫遊記~」特集レポート

イベントレポート イベントレポート
(2014-12-18更新)

世界遺産アカデミー主任研究員・目黒正武が毎週火曜日に出演しているラジオ関西の人気番組
「谷五郎のこころにきくラジオ」の “ゴローと行く世界遺産漫遊記”の公開講演会が、
10月29日(土)に大阪の株式会社マイナビ・マイナビルームにて開催されました。
実際に参加されたWHA正会員で世界遺産検定マイスター・吉澤雄吾さんからのレポートをご紹介します。

世界遺産アカデミー・ラジオ関西共催、
「心にきく世界遺産~世界遺産漫遊記~」特集レポート

世界遺産現地レポーター 吉澤 雄吾
(WHA正会員・世界遺産検定マイスター)

10月29日(土)、大阪・梅田で世界遺産アカデミー主任研究員の目黒正武さんと、ラジオ関西で大人気の谷五郎さん、
ラジオアシスタントの中野涼子さんの講演会に参加してきました。第一部の講演内容は「スペインの世界遺産
~ナツメヤシと世界遺産~」。第二部が「マチュ・ピチュ発見100周年-メソ・アメリカ文明と世界遺産-」で、
谷さんのスペイン旅行のお話と中野さんのペルー旅行のお話を軸に、写真をモニターで分かりやすく紹介して
くださいました。谷さんのコミカルでテンポの良いしゃべりと中野さんの癒し系ツッコミ、さらに目黒さんの的確な
世界遺産の説明。ラジオを本当に聴いているような臨場感と笑いがあり、とても心地良かったです。


全体写真:アットホームな雰囲気の中で講演会が行われました♪

前半のスペイン編では、スペイン→建築→庭園→宗教と話が広がっていき、タイトルにも挙がっているナツメヤシに
ついての解説がありました。バレンシアにある世界遺産「ラ・ロンハ・デラ・セダ」はゴシック建築の世俗建築では
世界で唯一の現存例と言われています。また、ナツメヤシは楽園やオアシスのイメージがあるので、
キリスト教圏だけでなく、タージ・マハルに代表されるイスラム圏の建物にも、そのレリーフが刻まれています。
そして庭園の違いに関して、キリスト・イスラム庭園は塀があるのに対し、日本(仏教)には塀がないとのこと。
陸続きで外的からの侵入を防ぐ為、防御機能としての働きがある国々と、借景を取り入れた自然との調和を図る
日本庭園との比較に、「へぇ~」と感心いたしました(笑)。


谷さんと中野さん:テンポと切れの良い大阪弁が飛び交っていました!

後半のペルー編では、マチュ・ピチュやナスカの地上絵の話以外に、ペルー国内ではチェスの駒がインカ軍と
スペイン軍に分かれているそうです。早朝4時半にワイナ・ピチュからマチュ・ピチュに登り、朝日を見て感動された
というお話には、私も一度は登ってみたいと胸が高鳴りました。ちなみに日本からペルーまでは飛行機の乗り継ぎ
時間を含めて約30時間。体力的な負担が相当かかりますが、それ以上に言葉では語りつくせない感動があると
中野さんはおっしゃっていました。

感動……。世界遺産には魂を揺さぶる力が溢れています。元気の源が溢れている場所とでも言えばよいのでしょうか。
もちろん世界遺産以外のところにもこのような場所がたくさんありますが、世界遺産には圧倒的に多く存在します。
そこで得られる感動は、我々日本人だけでなく、世界中の人たちも共感することが出来ます。私は世界遺産の輪を
もっと広めたい。目黒さんや谷さんだけでなく、そこに参加している人たちが世界遺産を通じて一つになれるような、
そんな素敵な空間を今後も作っていきたい。今回のラジオ講演会はその第一歩だと思っています。世界遺産の無限の
可能性を感じられた一日でした。

最後に。このような貴重な機会を設けていただいた世界遺産アカデミーの方々に心からお礼を申し上げます。
本当にありがとうございました!!