世界遺産検定 第3回 高校活用事例研究会in新宿 実施報告
2017年12月19日(火)、JR新宿ミライナタワー(東京都新宿区)にて「世界遺産検定 第3回 高校活用事例研究会in新宿」が開催されました。
日頃から世界遺産検定を授業に活用いただいている先生や、今後の活用を検討中の先生が集まり、教育現場における活用事例の発表や意見交換会を行いました。
筑波大学附属坂戸高等学校の今野良祐先生からは「世界遺産は『地理』で学べ!?」というテーマで、地理の授業での世界遺産学習の導入について発表いただきました。
保善高等学校の藤原雅史先生からは、「総合学習(2年生)での検定導入例~その準備と実践~」というテーマで、導入の経緯や映像を利用した授業展開などについて発表いただきました。
八王子実践中学・高等学校の坂入信成先生・中橋先生・後藤貴文先生からは、「世界遺産検定の導入と講座の開催」というテーマで、4級・3級・2級の試験対策講座について発表いただきました。
意見交換会では参加者が「対策講座(授業)」「社会科の授業での活用」「総合学習」のグループに分かれ、検定の活用状況や課題などについて改善案を出し合いました。
意見交換会で出た話題の一部をご紹介します。
●年4回準会場試験を実施するメリットについて。
→4級、3級、2級と学んだことが記憶に残っているうちに早期にステップアップできる。また、最初の検定告知ですぐ申し込まない生徒も次の回に受検ができる。
●授業で世界遺産の写真を使用する場合の著作権は? 引用元は記載するべきか。
→教育機関においては、授業のために教員が写真などを利用する場合、著作権者に承諾を得ずに行うことができる。しかし、引用元は記載したほうがよい。
●生徒の興味を引くための工夫はあるか。
→キヤノンのホームページで世界遺産のペーパークラフトを作成できるツールがダウンロードできる。写真だけではなく立体的な世界遺産を生徒に見せることができ好評。また、ヨーロッパの【建築様式シール】を作り、建築様式の種類分けを授業内で実施。手を動かして作業することで興味を持たせることができる。
どのグループでも、具体的な課題や改善案が上がり、大変ご好評をいただきました。