大阪と東京で「講師研修」が開催されました
上位認定者の活躍のために!
世界遺産アカデミー(WHA)では、世界遺産検定の上位認定者(マイスター、1級認定者)の方々にはWHAの「認定講師」となっていただき、世界遺産の啓発活動に積極的に参加していただきたいと考えています。その講師を養成するための初めての研修が8月下旬、大阪と東京で開かれました。
参加者の個性が光った大阪、真剣な態度が印象的な東京
8月22日(土)には大阪・梅田にて上位認定者22名の方が、そして8月30日(日)には東京・竹橋にて29名の方が参加されて、研修が行われました。
両日とも、午前中の1時間は世界遺産アカデミー研究員による講座(登録基準で見る日本の遺産、文化的景観、グローバル・ストラテジー)が行われ、参加者の皆さんは世界遺産の基礎の復習し、新たな知識を得られたようです。
午後からは4~5人のグループに分かれ、プレゼンテーションや話すスキルについて、この分野のプロの講師である石川端真(いしかわなおみ)先生からの講習を受けました。
短い時間内での印象に残る自己紹介から、プレゼンテーションの組み立て方、発声練習や効果的な話し方など、講師の教えをもとにグループごとに練習や発表の実技をしました。各グループでは一人ずつ実技をした後は他メンバーからの批評を受けて、それを反省材料として次に生かすというかたちで、技術の向上が図られました。
大阪では関西圏だけでなく、名古屋や九州から参加された方も多かったです。また参加者それぞれの個性が存分に発揮され、グループ内で和気あいあいと議論し、笑いも頻繁に起きるのびのびとした雰囲気でした。
今後期待される認定講師の役割
今回の講師研修を受講され規約にご承諾いただけた方に対し、WHAでは活躍の場を順次提供していきます。具体的には、世界遺産検定事務局が実施する検定対策の「1-Dayガイダンス」の一部の講座や、WHAに依頼がある外部の講座などで、日時や条件の合う方に講師の打診をいたします。また認定講師の方が独自に開拓・実施される講座において、世界遺産検定の紹介をしていただけるなどいくつかの条件を満たしたものに対しては、WHAから謝礼をお支払いします。
「世界遺産は人類共通の宝物である」、「遺産を保全し次の世代に引き継ぐことが重要である」、「世界遺産を通じて異文化を理解することが、世界の平和に繋がる」……。世界遺産の大切さや遺産価値を学ぶ意義などを多くの人々に伝え広めていくために、優れた認定講師が誕生していくことが期待されます。
なおWHAでは、今回参加できなかった方や現在プラチナ認定の方、そして11月の検定でマイスターとなった方など、新たな方々を対象にする2回目の講師研修を、来年春に開催予定です。