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ギリシャツアー特集(3)

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(2014-12-12更新)

古代神々の地でパワーを戴く!? -デルフィの考古遺跡-

 
   高橋さんと私 (向かって右側)

初めてヨーロッパを訪れる私にとって、西洋文明の発祥ともいえるギリシャの中で、興味ある地であったデルフィ。
この地はB.C.8世紀頃からアポロン神がまつられ、巫女による神託が行われた地である。
山肌が迫る場所にその遺跡は、ある。
車道を挟んで山側にアポロン神殿跡。斜面下方にトロス遺跡が見える。
現地ガイドのジョージアさんの案内で参道を登り始めた。
アゴラ跡からアテネ宝庫までなだらかな坂道になっている。
私はこの同じ坂道を、古代人のアレクサンドロス大王や数学の祖タレスも
神託を受ける為に歩いたのだろうかと想像するだけで、ワクワクしてくる。
ほどなくアテネ宝庫の前に来ると、あの“ 世界のへそ石”(勿論レプリカ)があった。
ジョージアさんが「これは触っていいですよ、御利益があるかも」の一言で皆一斉にへそ石に飛びついた。
へそ石からパワーがいただけるかと!? 皆さんより長く抱きついている二人(写真)。

アテネ宝庫を過ぎたところで、広い平地にアポロン神殿跡がある。当時神殿内には
黄金のアポロン像、地下に世界のへそ石が置かれていた。
その地下室で巫女が大地の割れ目から出るガスを吸い、
月桂樹の葉をかじりながら、トランス状態で神のお告げをしたそうだ。
その発する言葉は、摩訶不思議な言い回しであったらしい。
私は、遺跡を眺めながら当時の様子の説明を聞いているうちに、
一瞬、その場にスピリチュアルな妖気を感じ、
ここにはまだ古代の神々がいるような錯覚と神秘を感じた。
今は、地下室の出入り口も閉ざされ柱も数本しか残らない神殿だが、
当時の煌びやかな繁栄を誇るような堂々たる遺跡であった。

神山 友代 (WHA賛助会員)