whablog
NPO法人 世界遺産アカデミーTOP  >  オフィシャルブログ  >  第33回世界遺産委員会ニュース①(新規物件の決定など)

第33回世界遺産委員会ニュース①(新規物件の決定など)

2009年 世界遺産委員会ニュース①

13の新規物件が決定! 一方で削除された物件も…

2009年6月22日から30日まで、スペインのセビーリャで開催されていた第33回世界遺産委員会は、新たに2件の自然遺産、11件の文化遺産を世界遺産として登録することを決定しました。またドイツの「ドレスデン・エルベ渓谷」が世界遺産リストから削除されたため、世界遺産の物件数は今後、890件となります。

また世界遺産委員会は、国際的な保護を喚起するため、新たに3物件を危機遺産リストに加え、一方で1物件を削除しました。

今回の委員会では、ブルキナファソ、カーボヴェルデ、そしてキルギスの3カ国が、新たに世界遺産保有国となりました。

以下に今回の委員会で追加や変更などがあった遺産について記載します。
なお新規登録物件の詳細な情報に関しては、このページにて随時、情報を掲載していきます。

【新規自然遺産】

● ワッデン海 (オランダ/ドイツ) (viii)(ix)(x)
● ドロミテ山塊 (イタリア) (vii)(viii)

【新規文化遺産】

● ストックレ邸 (ベルギー) (i)(ii)
● ロロペニの遺跡群 (ブルキナファソ) (iii)
● シダーデ・ヴェーリャ、リベイラ・グランデの歴史地区 (カーボヴェルデ) (ii)(iii)(vi)
● 五台山 (中国) (ii)(iii)(iv)(vi)
● ヘラクレスの塔 (スペイン) (iii)
● シューシュタルの歴史的水利システム (イラン) (i)(ii)(v)
● 聖山スレイマン・トー (キルギス) (iii)(vi)
● 聖都カラル・スペ (ペルー) (ii)(iii)(iv)
● 朝鮮王朝の王墓群 (韓国) (iii)(iv)(vi)
● ポントカサステ水路橋と運河 (イギリス) (i)(ii)(iv)
● ラ・ショー・ド・フォン/ル・ロクル、時計製造都市の都市計画 (スイス) (iv)

【範囲拡張物件】

● サラン・レ・バン大製塩所からアルケ・スナン王立製塩所までの天日塩生産 (フランス) (文化)(i)(ii)(iv)  (←アルケ・スナン王立製塩所)
● トゥバッタハ岩礁国立海洋公園 (フィリピン) (自然)(vii)(ix)(x)
● レヴォチャ、スピシュ城と周辺の文化的建造物 (スロバキア) (文化)(iv) (←スピシュ城と周辺の歴史的建造物)

【危機遺産追加物件】

● ベリーズ・バリア・リーフ自然保護区 (ベリーズ) (自然)(vii)(ix)(x)
● ロス・カティオス国立公園 (コロンビア) (自然)(ix)(x)
● ムツヘタの歴史地区 (グルジア) (文化)(iii)(iv)

【危機遺産削除物件】

● シルヴァンシャー宮殿と乙女の塔のある城壁都市バクー (アゼルバイジャン) (文化)(iv)

【世界遺産リスト削除物件】

● ドレスデン・エルベ渓谷 (ドイツ) (文化)(ii)(iii)(iv)(v)

(カッコ内のローマ数字は登録基準)

※この文章は、UNESCOホームページに掲載されているニュースをもとに執筆・編集しています。https://whc.unesco.org/en/news/536/(英語) https://whc.unesco.org/fr/actualites/536(仏語)

※新規登録物件および範囲拡張物件の遺産名はまだ正式決定のものではなく、その日本語訳も世界遺産アカデミーが独自に付けたものであり、今後変更の場合があります。

※本文の無断転載はご遠慮ください。