【第38回 世界遺産委員会ニュース】no.006
【第38回 世界遺産委員会 news】
『富岡製糸場と絹産業遺産群』が世界遺産登録されました。
審議時間は30分ほどの短いもので、順調に登録されたといえます。
他には、ミャンマー初の世界遺産『ピュー族の古代都市群』が登録されたほか、
1,000件目の記念すべき世界遺産として、ボツワナの『オカバンゴ・デルタ』が登録されました。
現在までの登録遺産は以下の通りです。
(これが全登録遺産ではありません。)
■ 文化遺産(新規登録)
日本『富岡製糸場と絹産業遺産群』
アルゼンチンとボリビア、チリ、コロンビア、エクアドル、ペルー『カパック・ナン:アンデスの道』
ドイツ『カロリング朝のヴェストヴェルクとキウィタス修道院』
パレスチナ『オリーブとワインの土地-バティールの丘:南エルサレムの文化的景観』
イラクの『エルビル城砦』
オランダの『ファン・ネレ工場』、
サウジアラビアの『ジッダの歴史地区:メッカの入口』
韓国『南漢山城(ナムハンサンソン)』
中国『京杭大運河』
中国、カザフスタン、キルギスタン『シルク・ロード:その始まりの区間と天山回廊の交易網』
インド『ラニ・キ・ヴァヴ:グジャラト州パタンにある女王の階段』
イラン『シャフリ・ソフタ』
フランス『アルデシュ県ポン・ダルクの装飾洞窟:ショーヴェ・ポン・ダルク洞窟』
イスラエル『ユダヤ低地にあるマレシャとベト・グヴリンの洞窟群:洞窟の大地の小宇宙』
イタリア『ピエモンテのブドウ園の景観:ランゲ・ロエロとモンフェッラート』
トルコ『ブルサとジュマルクズク:オスマン帝国発祥の地』
トルコ『ペルガモンとその重層的な文化的景観』
アメリカ『ポヴァティ・ポイントの記念碑的土塁群』
ミャンマー『ピュー族の古代都市群』
■ 複合遺産(登録範囲拡大)
メキシコの『カンペチェ州、カラクムルの古代マヤ都市』
■ 自然遺産(新規登録)
ボツワナ『オカバンゴ・デルタ』
今回も、事前調査で「情報照会」や「登録延期」の勧告を受けていたものが、
世界遺産委員会で「登録」の決議を受けていることもあり、
今後の審議のあり方は議論になりそうです。