【第38回世界遺産委員会ニュース】no.008 新規登録物件一覧
【第38回 世界遺産委員会 news】
26件の新規物件が決定!
2014年6月15日からカタール国のドーハで開催されている、
第38回世界遺産委員会で新しい世界遺産が誕生しました。
この世界遺産委員会で、文化遺産21件、自然遺産4件、複合遺産1件の合計26件が
新規登録物件として世界遺産リストに記載されることが決定しました。
世界遺産登録数は、1,007件となります。
今回新たに、ミャンマーから世界遺産が誕生し、遺産保有国数は161カ国になりました。
以下に、今回の委員会で新規登録された遺産の一覧と、
範囲拡張や変更などがあった遺産について記載します。
■□■ 新規登録物件 ■□■
■ 文化遺産(21件)
01. ボルガルの歴史的考古学的遺産群【ロシア連邦】(ii)(vi)
Bolgar Historical and Archaeological Complex
02. ブルサとジュマルクズク:オスマン帝国発祥の地【トルコ共和国】(i)(ii)(iii)(iv)(vi)
Bursa and Cumalıkızık: the Birth of the Ottoman Empire
03. ペルガモンとその重層的な文化的景観【トルコ共和国】(i)(ii)(iii)(iv)(vi)
Pergamon and its Multi-Layered Cultural Landscape
04. カロリング朝のヴェストヴェルクとキウィタス修道院【ドイツ連邦共和国】(ii)(iii)(iv)
Carolingian Westwork and Civitas Corvey
05. ユダヤ低地にあるマレシャとベト・グヴリンの洞窟群:洞窟の大地の小宇宙【イスラエル国】(v)
Caves of Maresha and Bet-Guvrin in the Judean Lowlands as a Microcosm of the Land of the Caves
06. アルデシュ県ポン・ダルクの装飾洞窟:ショーヴェ・ポン・ダルク洞窟【フランス共和国】(i)(iii)
Decorated cave of Pont d’Arc, known as Grotte Chauvet-Pont d’Arc, Ardèche
07. エルビル城砦【イラク共和国】(iv)
Erbil Citadel
08. ジッダの歴史地区:メッカの入口【サウジアラビア王国】(ii)(iv)(vi)
Historic Jeddah, the Gate to Makkah
09. ポヴァティ・ポイントの記念碑的土塁群【アメリカ合衆国】(iii)
Monumental Earthworks of Poverty Point
10. 南漢山城(ナムハンサンソン)【大韓民国】(ii)(iv)
Namhansanseong
11. オリーヴとワインの土地-バティールの丘:南エルサレムの文化的景観【パレスチナ】(iv)(v)
Palestine: Land of Olives and Vines – Cultural Landscape of Southern Jerusalem, Battir
12. ディキスの石球のある先コロンビア期の首長制集落群【コスタリカ共和国】(iii)
Precolumbian chiefdom settlements with stone spheres of the Diquís
13. ピュー族の古代都市群【ミャンマー連邦共和国】(ii)(iii)(iv)
Pyu Ancient Cities
14. カパック・ナン:アンデスの道
【アルゼンチン共和国、ボリビア多民族国、チリ共和国、コロンビア共和国、エクアドル共和国、ペルー共和国】(ii)(iii)(iv)(vi)
Qhapaq Ñan, Andean Road System
15. ラニ・キ・ヴァヴ:グジャラト州パタンにある女王の階段井戸【インド】(i)(iv)
Rani-ki-Vav (the Queen’s Stepwell) at Patan, Gujarat
16. シャフリ・ソフタ【イラン・イスラム共和国】(ii)(iii)(iv)
Shahr-I Sokhta
17. シルク・ロード:長安-天山回廊の交易網【中華人民共和国、カザフスタン共和国、キルギス共和国】(ii)(iii)(v)(vi)
Silk Roads: the Routes Network of Chang’an-Tianshan Corridor
18. 京杭大運河【中華人民共和国】(i)(iii)(iv)(vi)
The Grand Canal
19. ピエモンテのブドウ園の景観:ランゲ・ロエロとモンフェッラート【イタリア共和国】(iii)(v)
The Vineyard Landscape of Piedmont: Langhe-Roero and Monferrato
20. 富岡製糸場と絹産業遺産群【日本国】(ii)(iv)
Tomioka Silk Mill and Related Sites
21. ファン・ネレ工場【オランダ王国】(ii)(iv)
Van Nellefabriek
■ 自然遺産(4件)
01. グレート・ヒマラヤ国立公園【インド】(x)
Great Himalayan National Park
02. ハミギタン山岳地域野生動物保護区【フィリピン共和国】(x)
Mount Hamiguitan Range Wildlife Sanctuary
03. オカバンゴ・デルタ【ボツワナ共和国】(vii)(ix)(x)
Okavango Delta
04. ステヴン・クリント【デンマーク王国】(viii)
Stevns Klint
■ 複合遺産(1件)
01. チャン・アンの景観美関連遺産群【ベトナム社会主義共和国】(v)(vii)(viii)
Trang An Scenic Landscape Complex
■□■ 登録範囲拡大 ■□■
■ 自然遺産(3件)
01. ビャウォヴィエジャ森林保護区【ベラルーシ共和国/ポーランド共和国】(ix)(x)
(旧遺産名『ベロヴェシュカヤ・プーシャ/ビャウォヴィエジャ森林保護区』)
Bialowieża Forest
02. ワッデン海【デンマーク王国、ドイツ連邦共和国、オランダ王国】(viii)(ix)(x)
Wadden Sea
03.中国南部のカルスト地帯【中華人民共和国】(vii)(viii)
South China Karst
■ 複合遺産(1件)
01.カンペチェ州、カラクムルの古代マヤ都市【メキシコ合衆国】(ii)(iii)(iv)(vi)(ix)
Ancient Maya City and Protected Tropical Forests of Calakmul, Campeche
■□■ 危機遺産 ■□■
■ 危機遺産リストを脱した遺産(1件)
01. キルワ・キシワニとソンゴムナラの遺跡【タンザニア連合共和国】(iii)
Ruins of Kilwa Kisiwani and Ruins of Songo Mnara
■ 危機遺産リスト入りした遺産(3件)
01. セルー動物保護区【タンザニア連合共和国】(ix)(x)
Selous Game Reserve
02. ポトシの市街【ボリビア多民族国】(ii)(iv)(vi)
City of Potosi
03. オリーブとワインの土地-バティールの丘:南エルサレムの文化的景観【パレスチナ】(iv)(v)
Palestine: Land of Olives and Vines – Cultural Landscape of Southern Jerusalem, Battir
(カッコ内のローマ数字は登録基準)
※ UNESCOの世界遺産センターに掲載されているニュースをもとに
執筆・編集しています。
https://whc.unesco.org/en/newproperties/(英語)
https://whc.unesco.org/fr/nouveauxbiens/(仏語)
※ 新規登録物件の遺産名は今後変更の場合があります。
また、日本語訳も世界遺産アカデミーが独自に付けたものであり、
正式な訳ではありません。