2009年 世界遺産委員会ニュース⑤
範囲拡張3物件のうち、2件は名称も変更
スペインのセビーリャで開催された第33回世界遺産委員会では、既存の3物件(文化遺産2物件、自然遺産1物件)の範囲拡張が決定しました。
● サラン・レ・バン大製塩所からアルケ・スナン王立製塩所までの天日塩生産 (フランス)(文化遺産) (旧名:アルケ・スナン王立製塩所)
フランス東部、ブザンソン近く…
前駐フランス大使、早稲田大学大学院 客員教授、 リヨン第Ⅱ大学名誉博士 平林 博氏が語る
フランスの世界遺産
「フランスのDNAが支える観光大国」
フランスの豊かで多様性に富む自然と波乱万丈の歴史を刻んだ歴史・文化遺産、まさに「神の恵み」です。
世界遺産は、ラスコーの洞窟壁画から始まり、モン・サン・ミシェルやヴェズレー、シャルトルやランス等の…
4つの物件に監視の強化を要請
第32回世界遺産委員会は、既存の4つの登録物件に対し〈監視強化〉を要請しました。この措置は、すでに7つの物件で実施されています。
2007年の世界遺産委員会で決定された監視方法の新システム導入に伴い、通年にわたり、何らかの危機に直面している遺産にこの措置がなされることになります。このシステムの目的は、その場に専門家を派遣することが想定されていますが、その遺産の…
南太平洋のニュー・カレドニアの珊瑚礁も登録!
第32回世界遺産委員会にて新規登録された計8件の自然遺産のうち、前回紹介した4件に続き残りの4件を紹介します。フランスの海外領土ニュー・カレドニアの珊瑚礁、中国江西省の国立公園、メキシコの蝶の楽園、そしてカナダの化石の宝庫です。
■ ニューカレドニアの珊瑚礁:環礁の多様性と関連する生態系(フランス)
ニューカレドニアはフランスから遠く離れ…
サン・マリノ初の世界遺産が誕生!
カナダ・ケベックで開かれている第32回世界遺産委員会は6日から7日にかけて、新規登録物件の発表を随時行っています。今回はイタリアに囲まれた小国、サン・マリノ共和国初の世界遺産の登録が実現しました。ここではまず、6つの新規登録の文化遺産を紹介します。
■フヴァル島のスターリ・グラード平地 (クロアチア)
アドリア海に浮かぶフヴァル島にある町、スタ…